[プロトリマーが教える]ワンコのおうちでのブラッシングのやり方

トリミング講座

にょんち

昨日ママにブラッシングしてもらったよ
素敵だね。気持ちいいしスッキリするよね

なつめ

にょんち

毛がふわふわだから毛玉ができないようにだって
抜け毛も無くなって皮膚にもいいもんね

なつめ

ブラッシングの必要性

犬の毛は1ヶ月に1センチ伸びると言われています。

トリミング犬種ではなく柴犬やチワワのように毛が伸び続けない一定の形を維持するグルーミング犬種でも新陳代謝によって毛が抜け新しい毛が生えるサイクルを繰り返しています。

伸びてきて毛玉ができるのはもちろん、抜けるべき毛が皮膚に残っていると皮膚炎になったり痒みや痛みの原因になるので全ての種類のワンコにブラッシングをお勧めします

毛玉や抜け毛を除去する以外にも皮膚のマッサージにもなり血行が良くなって新しい皮膚や毛が健康になることにも効果があります。

そして毎日、数日に一回、1週間に一回と環境によって変わると思いますが飼い主さんにブラッシングしてもらえる時間を持つことで犬との信頼関係も生まれワンコにとっては嬉しいご褒美タイムになること間違いなしでしょう。

間違ったブラッシング方法になると犬が痛い、皮膚が赤くなる、嫌がってブラシを持ったらよってこないというようなことにもなりますのでしっかり正しい安全なブラッシングを知ってもらえればと思います。

ブラッシングが必要なタイミング

お家で愛犬をシャンプーする方はたくさんいらっしゃると思います。そんな時いきなりぬるま湯をかけていませんか?

トリマーから切にお願いしたいのはシャンプーする前には必ずブラッシングをして欲しいということです。
どうしてかというと、コートに毛玉や死毛(抜けるべきアンダーコート)が残っているとそのままシャンプーしてしまった時にはその毛が水分で濡れ、泡をつけて擦ることで毛玉がよりグレードアップし、死毛が残っているところは汚れが落ちません。

イメージしてもらうとわかりやすいのは一度編んだ毛糸を解いてふんわりとチリヂリしている毛糸の塊を洗濯機で回した後を思い浮かべてください。

カチカチにしまって、硬いボールのようになる感じです。

このような理由から必ずブラッシングをして毛玉がないこと、抜け毛が残っていないことを確認してからシャンプーするようにしてください。
これは共通したトリマー からのお願いです。カチカチになった毛玉はもうブラシで解くことは不可能で犬にも痛みを伴い時間もかかります。
なのでもう切り落とすしかありませんので、バリカンで短くされてしまうこともあると思います。思い通りのスタイルを維持するためにもお家でのシャンプーの際にはブラッシングをお願いします。

ブラッシングに必要なもの

スリッカーブラシ

コーム

この二つがあれば十分です。この2種類のブラシはどの犬種にも対応できますのでお家にワンセット常備することをお勧めします。

たくさんのメーカーから出ていますが一番初心者でも使いやすいもの(ピンが柔らかい)をお勧めします。

どれを買っていいかわからない方は下のメーカーがお勧めです。

 ブラッシングのやり方

持ち方

基本は鉛筆持ちでオッケーです。

反対側は3本の指を軽く添えるような感じ。

基本の持ち方はこのように持ちます。

とき方

 

まずは左手で毛を分けて地肌が見えるようにします。

地肌からとかないと表面だけにしかピンが入ってなくて根本には毛玉が残るというようなことになりますのでしっかり地肌からとくことを意識してください。

スリッカーブラシの下側を(指を添えてる方)を分け目に当てるようにコートに入れて弧を描くようにして上側から抜けるようにときます。

ベターと引っ張るような感じや、地肌を擦るようなとき方をしてしまうと地肌を痛めてしまうので軽く軽くポンポンというようなイメージです。

柴犬ちゃんなどの二重毛の子も絡まって皮膚に残っている死毛がしっかり抜けると思います。

何度かスリッカーを入れて毛玉が解けたなと思ったら次はチェック作業です。

いまスリッカーを入れたところにコームを入れて毛玉が残っていないか、スッと通るか確認します。

この時はコームの細かい方の目を使ってください。
もし引っ掛かったらそこにはまだ毛玉が残っているということなので、再度スリッカーブラシに持ち替えてその場所をといてください。

この作業を全身、鼻の頭から尾の先まで、耳の毛も忘れずにスリッカーブラシとコームでブラッシングをし毛玉がないか、死毛が残っていないかチェックしてください。

完全にコームが全身引っかからずに通ったらブラッシングは完了です。

この後シャンプーする方はシャンプーの工程に進んでもらって結構です。

このブラッシングをするのとしないのとでは、シャンプーの汚れ落ちも各段位違いますし、その後のブローの時間も明らかに短縮されますので、しっかりブラッシングしてあげてくださいね。

日々のお手入れの基本、ブラッシング皆さんおわかりいただけたでしょうか?

動画で確認

最後にブラッシングのやり方を動画でも確認していただけます。

 

 

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