プードルのベアカット【顔】

ベアカットの切り方

ここではプードルのオーソドックスなテディベアカットの顔の切り方の手順を解説していきます。トリマー学生さんや新人トリマーさんの疑問や難しいなと思っているところがクリアになればと思います。

耳の周りや目の周り口の周りを切るのはしっかりとした保定と安定したシザーリングが必要になります。お勧めしませんが飼い主さんや素人の方は顔周りのカットはかなり危険が伴いますので自己責任でお願いします。

目元のカット

目頭

目頭の毛をコームで軽く逆立てて斜めにカット。

眉間の毛

目頭と目頭の間の毛をまっすぐか逆のV字にカットする。

目尻の毛

前髪の毛を前にとき出して目の中心から目尻の後ろ一センチぐらいまで斜めにカットする。
左右同じ角度で同じ幅をカットする

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前髪

目と目の間の幅の前髪部分を先ほど切った目尻と繋げるようにカットする。

上から見た時にゆるい半円形になるようにカット。

顔のサイドのカット

耳の前

耳をめくって耳の前の毛を耳の穴の方にとき出して耳にかからないようにカット。

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顔の幅

顔のサイドの毛をふんわりと立毛して正面から見て少し縦に丸く膨らむように顔の幅をカットする。

カットした目尻の毛とぼかして繋げる 。

耳の上

めくっていた耳を元に戻して先ほどの耳の前のラインと繋がるように耳の上の毛をカットする。

耳の後ろ

耳の上のラインから耳の後ろへと繋げて耳をしっかりと独立させる。

後頭部のカット

後頭部

オクシパットの毛を立毛して後頭部を首とつなげるように丸くカットする。体バリカンの子なら自然と首に繋がるようにカットし、シザーでカットする子は首の幅、毛の長さを考えてつなげる。

左右をつなげる

上から見た顔の幅、耳の上、オクシパットの半円を反対側も繋げて左右対称の円形にする。左右対称かを上から見るというだけで実際にカットするときは上からだったり横からだったり切りやすい方向からカットする。

頭の丸みのカット

頭を丸める

正面から見た頭の丸みを切り詰めて丸くカットする。土台から角度を徐々に詰めていき下側から上に向かって切っていくと丸くなりやすい。

前髪とつなげる

最初にカットした前髪も含めて丸く全体を自然に繋げていく。

顎下のカット

犬歯の下

上唇の毛をめくって下顎の犬歯の下側の窪みの毛をカットする。
残っていると顎の丸みのラインを崩すので先にカットしておく。

底の位置

横から見て目頭〜目尻あたりの位置から垂線をおろしたところで、顎下のラインのそこになる厚み（深さ）を決定する。
真っ直ぐでいいので目安をカットする。
鼻先から後頭部までの1/3の幅ぐらいでカットする。

耳の下

横から見た顎下のラインの耳側1/3を丸くラインをとる。

口元

横から見た顎下のラインの鼻下側1/3を丸くラインをとる。

丸み

正面から見た顎下のラインの角を切り上げていく。
それぞれ耳側の丸み、口元の丸みとサイドから見てとったラインに沿ってそれぞれの角度で丸みをとる。

頭部の丸みと同じになるように上下も然り相対する対角の丸みも目安にして角を取る。

全体の仕上げ

球体

目尻や口元、マズルの上、などを斜めから見て角がないかチェックして球体にカットする。

細部

耳を上げた時の短い残り毛のカットや目尻や前髪、目頭をサイドチェック。
鼻下やリップラインの切り残しがないかもチェック。

上を向かせた首と顎のラインは逆のV字になるようにラインを入れるとスッキリと綺麗にラインが取れる 。

ポイント

マズルをふんわりと作る場合は膨らみを強調するために目頭と目尻の三角形の部分を短く少し押さえてマズルの丸みをスジに落とし込む。

完成

最終仕上げ

特に目元の印象は可愛さが出ますのでしっかりとくっきり目が見えるように切り残しがないかチェックしましょう。また口元は汚れやすく舌で中に巻き込んで切り残っていたりするので何度も指で引き出したりしてこの部分も切り残しがないかチェックしましょう。

いかがでしたでしょうか？基本的なベアカットの手順を写真を添えながら解説しました。
多少手順は前後してもベアカットの形は完成しますので皆さんのやりやすいやり方にアレンジしながら自分のベアカットを作り上げていってくださいね。

こちらのカットの動画もありますので動画で見たい方はこちらをチェックしてください。