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お腹バリカンの保定
犬のベーシックの作業の中で1ミリや0.5ミリで刈る、足裏バリカン、お腹バリカン、肛門バリカンの苦手な方が多いお腹バリカンの保定の仕方を説明します。
犬の持ち方
健康な若い子であれば立たせてバリカンをするのが一番犬にも負担なくトリマーも楽だと思います。
パスターン(手根球)の少し上を人差し指と中指と薬指でアルファベットのWの形にして犬の前肢を挟みます。
この時に手根より先の手先を持ってしまうと犬が自由度が高すぎて体を曲げたり、手首を引っ込めようとしたりして引っ張ったりするので足先を持たないようにしましょう。
手根の奥でも肘を引く犬の場合は肘の奥に指を入れてロックをかけるような形で肘が曲がらないようにするのも有効です。
立たせる角度はテーブルに対して直立ではなく少し前傾してあげると犬が楽な姿勢を持続できます。
バリカンをかける時
デリケートな部分なのでお腹をキュッと縮こませる子も少なくなく、その場合おへそからオチンチンまでの筋浮き上がり、バリカンの角度によっては筋を切ってしまいます。
毛を刈る前なので毛がボーボーに生えていて皮膚の状態がどうなっているのかが見えにくく、デベソの子もいますので細心の注意を払って怪我をさせないためにも最初のバリカンの刃は横むけにかけるようにしましょう。
お腹の筋やおへそが見えるようになったら毛流に逆らうように逆バリカンで扇型に毛を刈ります。
老犬や腰が悪い犬の場合
自分で立てない犬や腰が悪い犬の場合は体全体を後ろから抱えるように立たせてあげるやり方や
4本足を地面につけた状態で片足だけを横に上げて(雄犬がおしっこするような形)下から覗いて内股や陰部周りを刈るのも大変有効です。
犬の体調や状態をしっかり把握して無理のない姿勢で怪我なくお腹バリカンをかけれるようにしてあげてください。
詳しく動画でも説明していますのでよければご覧ください。